②成田空港の機能拡充と空港を活用した県経済の活性化

 

【目標】成田空港の機能拡充などを踏まえ、更なる利用拡大を促進します。成田空港と県内外への交通アクセスを更に充実させます。

■現状と課題

 成田空港は、世界各地とバランスのとれた航空ネットワークを持つ東アジア有数の国際線基幹空港として、本県はもとより、首都圏及び我が国における経済発展の核となっています。

 平成22年10月の国・県・空港周辺9市町(成田市、富里市、香取市、山武市、栄町、神崎町、多古町、芝山町、横芝光町)及び成田国際空港株式会社(以下「NAA」という。)の四者(以下「四者」という。)による年間発着枠30万回化の合意を受け、必要な施設整備が進められ、平成27年3月にLCC(格安航空会社)の拠点となる第3旅客ターミナルビルが完成したことにより、年間発着枠30万回化への対応が完了しました。

 これに加え、平成25年夏ダイヤから実施されたオープンスカイの効果も相まって、成田空港では、LCCの相次ぐ新規就航などにより国際線・国内線の拡充が進み、平成28年度には航空旅客数が過去最高の3,962万人を記録するなど、発着枠拡大の効果が確実に現れてきています。

 さらに、訪日外国人旅行者数が平成28年に2,403万人と過去最高を記録し、今後も増加が見込まれるなど、我が国の空の表玄関である成田空港の役割はますます大きくなっています。

 このような発着枠拡大の効果と、空港への鉄道アクセスの向上や圏央道や北千葉道路等の道路網の整備の進展により、成田空港を中心とした広域的な人・モノ・財の流れの創出と一層の拡大が期待されます。

 こうした中、今後も増大が見込まれる首都圏の旺盛な航空需要に対応していくために、平成27年9月から、四者の間で、第3滑走路の整備などを含む成田空港の更なる機能強化の検討が進められています。

 この検討を更に進めるに当たっては、騒音対策事業などの環境対策を着実に実施し、周辺地域との共生を図っていくとともに、成田空港の波及効果を周辺地域が享受できる社会基盤整備など広域的な地域づくりの検討を併せて進めていく必要があります。

 また、成田空港の波及効果を本県全体に浸透させるためには、空港利用の更なる拡大を目指すとともに、ますます活発化する人・モノ・財の流れを生かした産業振興や観光など、本県全体の経済活性化につなげるための取組を、官民が連携して進める必要があります。

 さらに、我が国の国際競争力を強化するためには、成田・羽田両空港を一体的に活用することによって、首都圏における国際航空機能の最大化を図るとともに、成田空港と都心・羽田空港、首都圏各地や県内各地との交通アクセスの改善を更に進めることにより、成田空港の利便性をより一層向上させることが必要です。

成田国際空港
成田国際空港(出発ロビー)
第3旅客ターミナル
第3旅客ターミナル

※上の写真4点(提供:成田国際空港株式会社)

■取組の基本方向

 成田空港については、その更なる機能強化の検討の動向なども踏まえつつ、国・空港周辺9市町及びNAAと連携して、周辺地域の共生策を一層推進するとともに、地域経済の活性化などにより周辺地域との共栄を目指します。

 そして、本県の発展可能性の大きな核である成田空港の更なる利用拡大と、これにより一層高まる波及効果を全県の経済活性化につなげる取組を進めます。

 また、成田空港と都心・羽田空港間や、県内外との交通アクセスの更なる改善を図り、成田空港が国際線基幹空港としての機能を一層効果的に発揮できるよう、各種施策を展開します。

■主な取組

1 成田空港を活用した県経済の活性化

 成田空港では、年間発着枠30万回化やオープンスカイの実施を契機として、LCCの相次ぐ新規就航などにより国際線・国内線の拡充が進んでいるほか、圏央道等の道路網の整備の進展なども相まって、そのポテンシャルはますます高まっています。加えて、成田空港活用協議会のこれまでの活動を通じて、県内経済団体や企業、関係自治体等に、空港の波及効果を積極的に取り込もうとする気運が生じています。

 こうした状況を踏まえ、県内経済団体や企業、関係自治体等の自発的な動きを更に加速・深化させていくとともに、これらの団体等と連携しながら、空港の更なる利用拡大を図りつつ、空港の活力を県内の産業や観光の振興など本県全体の経済活性化につなげるための取組を進めます。

・成田空港活用協議会等の関係団体と連携した成田空港の利活用の促進

・地域の特性に応じた戦略的な企業誘致(再掲)

・東アジア・東南アジア等を重点市場とした観光プロモーションの強化(再掲)

・成田空港・羽田空港を中心とした広域連携による誘客促進(再掲)

成田空港活用協議会の取組
(ランドオペレーターとの商談会)
成田空港活用協議会の取組(学生のアイデア
を具現化した「千葉で女子旅×成田LCC」)

2 成田空港周辺地域の環境対策・地域共生策の推進

 空港の発着回数増加に伴う地域住民への騒音障害など、マイナスの影響を解消するため、国・空港周辺市町・NAA及び公益財団法人成田空港周辺地域共生財団と連携を図りつつ、周辺地域と成田空港の共生理念の実現を目指し、環境対策・地域共生策を着実に実施します。

・住宅防音工事などへの取組

・公益財団法人成田空港周辺地域共生財団によるきめ細かな騒音対策への協力

3 成田空港周辺地域の振興

 空港機能を活用した地域振興などを図るため、成田財特法の期限延長を国に働きかけるとともに、同法に基づく「成田国際空港周辺地域整備計画」事業を推進します。また、成田国際物流複合基地(南側二期)の整備を進めるとともに、周辺地域と成田空港との共栄を目指し、空港周辺9市町、国及びNAAと連携し、空港周辺地域の地域振興策の方向性・内容を掲げた「基本プラン」を策定するなど、空港を核とした広域的な地域づくりの検討に取り組みます。

・「成田国際空港周辺地域整備計画」事業の推進

・「基本プラン」の策定をはじめとする成田空港を核とした広域的な地域づくりの検討

・成田国際物流複合基地(南側二期)の整備の推進

4 成田空港への交通アクセスの強化

 成田スカイアクセス等を活用して成田空港と都心、羽田空港を結ぶ「都心直結線」について、国の検討・調査が早期に進むよう協力していきます。長期的には、成田・羽田両空港間において同一空港並みの利便性を実現させるため、リニアモーターカーについても国策として検討するよう、国に働きかけます。

 また、県内外と成田空港のスムーズな人・モノの流れの強化、さらには、全国や県内各地との交流や連携を目指し、圏央道、外環道、北千葉道路など高規格幹線道路等の整備を促進するとともに、国道・県道の整備を推進します。

・都心直結線の整備に向けた協力

・高規格幹線道路等の整備促進(再掲)

・国道及び県道のバイパス・現道拡幅の整備推進(再掲)

北千葉道路(印旛日本医大駅付近)

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