【目標】地域経済を支える小規模事業者の取組や起業・創業への支援を通じて地域密着型産業の育成を図ることにより、地域づくり、まちづくりと連携した地域経済の活性化を進めます。
■現状と課題
少子高齢化や人口減少により、県内の各地域において、地域経済の活力が失われる状況が生まれてきています。また、商店街をはじめとする地域商業の衰退によるコミュニティ機能の低下や、住民の日常生活への支障が懸念されています。
県内では、小さいながら地域を支える製品、サービスを提供し、豊かな地域づくりに不可欠な存在となっている企業や、地域の資源や特性を生かした地域密着型の事業を進める企業など、多様な小規模事業者が活躍しています。
こうした地域に密着して活躍する事業者の取組を支援し、県内の地域経済の底上げを図っていくことが必要です。
■取組の基本方向
商店街をはじめとする地域商業の機能の活性化を図るため、地域に密着した意欲ある商店街などの取組を支援します。
また、地域の中小企業などによる農商工連携や地域資源を活用した商品化などの取組や、地域と連携した太陽光発電や風力発電等の導入に向けた取組などを支援し、地域の中小企業の活性化が地域の活性化に結びつき相乗効果を生むよう、地域経済の活性化に向けた取組を進めます。
このため、商工関係団体を通じ、地域密着型の小規模事業者の取組支援や、起業・創業に向けた相談支援など、様々な支援を図っていきます。
■主な取組
1 商店街の活性化支援
地域の商業機能を確保するため、商店街をはじめとする多様な地域商業の担い手が行う地域の課題解決や、にぎわいづくり、消費者のニーズに応じた取組など、地域の意欲ある取組を支援するとともに、次代を担う若手商業者の育成に向けた講座の開催やネットワークづくりへの支援を通じて、商店街活動の活性化を図ります。
また、「商業者の地域貢献に関するガイドライン」に基づき、企業の地域貢献活動の促進等の取組を進めます。
さらに、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、日本を訪れる外国人観光客などを迎え入れるため、商店街が行う多言語による接客講習会や情報発信の取組を支援します。
・商店街のにぎわいづくりへの支援
・商店街若手リーダーの育成
・商店街連合組織の機能強化
・「商業者の地域貢献に関するガイドライン」による取組促進
・商店街における訪日観光客へのおもてなし力向上の促進

2 地域資源の活用、ブランド化の推進
農林漁業者と商工業者等が連携し、本県の豊かな農林水産物などの資源を最大限に生かしながら、新商品・新サービスの開発や販路開拓などを行う、いわゆる農商工連携や地域資源を活用した取組を支援するとともに、農林漁業者自らが生産のみならず、加工・販売まで行うことで農林水産物に付加価値をつける6次産業化を支援し、農林漁業者等農山漁村の所得向上を目指します。
また、本県の地場産業である伝統工芸品等を育成し、その魅力の向上に向けた取組を進めます。
・農商工連携や6次産業化等の支援
・地域資源を活用した新商品・新サービスの開発等の支援
・クラウドファンディング等の普及促進による創業等支援(再掲)
・伝統工芸品等の情報発信

3 起業・創業の促進
女性・若者・シニア等の新たな発想による起業・創業を促進するとともに、優秀な起業家を育成していくため、啓発から起業支援、経営支援、人脈づくりまで一貫した支援を行います。
また、地域特有の需要を掘り起こし、地域に根付いていく起業・創業を促進するため、市町村や支援機関とともに、地域における創業支援を進めます。
・チャレンジ企業支援センターにおけるワンストップ支援
・イベント等の開催による起業機運の醸成
・起業家の育成・経営支援、起業家同士による交流の促進
・市町村における創業支援体制の整備推進
・中小企業振興資金による金融支援(再掲)
・クラウドファンディング等の普及促進による創業等支援(再掲)
