⑤互いに支え合い、安心して心豊かに暮らせる地域社会づくりの推進

【目標】地域住民が互いに支え合い、安心して暮らせる地域コミュニティを再生します。

■現状と課題

 核家族化に伴う一人暮らしの高齢者や高齢者夫婦のみの世帯の増加などによる家族内の支え合いの低下や、社会構造・住民意識の変化による地域でのつながりの希薄化が指摘され、虐待、孤立死(孤独死)などが社会問題化するなど、地域の課題は複雑化、多様化しており、従来型の施策や個別の支援だけでは解決することが難しい状況となっています。

 また、大規模な自然災害が頻発する中、地域住民による日常的な支え合いの重要性が改めて認識されています。

 このため、全ての県民が当たり前のようにボランティア活動などに参加することや、地域コミュニティに関わる様々な主体によるネットワークの構築、地域を支える人材の育成により、家族内の支え合いの低下を補い、地域で安心して暮らせるコミュニティの再生や地域における新たな支え合いを確立する必要があります。

 さらに、福祉関係団体のみならず、障害のある人もない人も、また子どもから大人までの多くの地域住民が地域の課題を解決するために、知恵を出し合い、力を結集させる仕組みづくり、そして市民活動団体や企業、学校、行政など、地域内外の様々な主体と連携・協働した取組が求められています。

 県民が生涯にわたり、いつでもどこでも、自由に学習機会を選択し学習することができ、その成果が適切に評価される生涯学習社会を構築するため、学校や公民館、生涯学習推進センター等を拠点に、関係機関が連携・協働して、住民が必要としている情報を適宜提供できる体制づくりが重要です。

■取組の基本方向

 県民のボランティア活動に対する理解を深め、参加を促進するため、活動体験の場と機会の提供や広報・普及啓発を行うとともに、高齢者や地元企業等が地域活動の担い手として活躍できるよう、互いに支え合う地域づくりを推進します。

 また、地域活動を支える市民活動団体の基盤の強化に向けた取組や仕組みづくりを支援します。

 地域コミュニティの再生、地域住民による新たな支え合いの機運を促進するため、共助の精神に基づく住民同士のつながりの構築を支援するとともに、市民活動団体、企業、学校など、地域に関わる様々な主体が連携・協働して行う地域の課題解決に向けた取組や仕組みづくりを進めます。

 複雑化、多様化する地域の課題に対しては、対象者横断的に地域住民からの相談に応じ、生活の支援を行う体制づくりを進めます。

 そして、県民が生涯にわたり、いつでもどこでも学習することができ、また、その成果を生かすことができる仕組みづくりを進めるとともに、そのために必要な地域の人材を育成するなど、県民の豊かな心を育むことができる生涯学習社会を目指した取組を推進します。

■主な取組

1 若者、高齢者、地元企業等の地域活動への参加促進

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機とし、子どもや若者など、多くの県民が地域を支えていく社会の実現に向けて、ボランティア活動に係る広報・普及啓発や、地域活動への参加体験の機会の提供などを市町村や市民活動団体と連携しながら進めます。

 また、退職した高齢者等が長年培った経験・技術等を生かしながら、互いに支えあう地域社会の担い手として活動することを支援するため、生涯大学校において地域活動に取り組む人材を養成するとともに、地域の団体とのマッチングを図ります。

 さらに、地域の老人クラブや県老人クラブ連合会の運営や各種の事業・活動を支援します。

・県民の地域活動への参加促進

・地域貢献活動に取り組む中小企業等への表彰

・生涯大学校における地域活動の担い手の育成

・老人クラブ活動への支援

高校生、大学生を中心とした、オリンピック・パラリンピックに向けたボランティアについての交流会

 

2 地域活動を支える市民活動団体等の支援

 市民活動団体等が安定的・継続的に地域活動を実施できる環境を整備するため、市民活動団体等の組織運営力、資金調達力等の強化を支援します。

 また、民間団体等が、市民や企業から提供された寄附等を、市民活動団体に橋渡しをするなどの「民が民を支える仕組み」を普及・促進します。

・市民活動団体等への支援及び支援体制の整備

・民が民を支える仕組みの普及・促進

市民活動団体のマネジメントを学ぶセミナー

 

3 地域に関わる多様な主体による連携・協働の促進

 地域の様々な課題に対し、市民活動団体や企業、行政など多様な主体が連携・協働して行う取組を、研修会や意見交換会の開催等を通じて、普及・促進するとともに、特に優れた連携事例に取り組んでいる団体を表彰し、広く県民に周知することにより連携による地域づくりの機運を盛り上げます。

 商業者等の地域における多様な団体が連携し、地域ぐるみで高齢者を見守り支えていく地域づくりを推進します。

 地域の様々な分野の方々が従来の枠組みを超えて参加し、地域づくりの在り方・取り組み方を考えていく組織として地域福祉フォーラムの設置を促進するとともに、多様な課題を抱える要支援者への地域社会によるきめ細やかな支援を実施するための人材を育成します。

 また、制度の狭間にある方の支援等を行う中核地域生活支援センターを運営するとともに、地域における総合相談・生活支援体制の整備を促進します。

 さらに、市及び町村部の相談窓口において、生活困窮者への相談や支援を行い、自立を促進します。

・協働による地域コミュニティづくりの普及促進

・優れた協働事例の表彰や周知

・農地等の保全、森林再生や漁場改善(再掲)

・商業者等による高齢者福祉に資する取組の促進

・地域福祉の推進体制の設置促進

・総合相談・生活支援を行う体制の整備

・地域づくりを総合的にコーディネートする人材の育成

・生活困窮者自立支援制度の推進

協働による地域づくりを考えるワークショップ
コミュニティソーシャルワーカー研修
優れた協働事例の表彰である「ちばコラボ大賞」の表彰式

4 生涯学習社会を目指した取組の推進

 誰もがいつでもどこでも学習することができ、また、学習成果を生かすことのできる生涯学習社会を実現するため、学校や公民館、生涯学習推進センター、図書館及び博物館等の社会教育施設が連携・協力し、地域住民に対する学習活動の場を提供するとともに、学んだ成果を地域活動や学校教育で生かす場を広げ、その成果が適切に評価される取組を推進します。

 また、学校や家庭、民間団体、大学等の地域の多様な主体と連携し、地域住民も一体となって協働して取組を進めていくための環境整備を図るとともに、地域の学びを支える人材を育て、地域の学びの場をより質の高いものにするための取組を推進します。

・地域住民に対する学習活動の場の提供

・生涯学習の成果を生かす仕組みづくり

・社会教育推進体制の強化

・障害のある人の生涯を通じた多様な学習活動への支援

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