②交通安全県ちばの確立

【目標】県民一人ひとりの交通安全意識の高揚を図るとともに、交通環境の整備を推進し、交通事故のない、安全で安心して暮らせる千葉県づくりを進めます。

■現状と課題

 県内の交通事故状況は、発生件数・負傷者数は年々減少していますが、平成28年中における交通事故死者数は185人と、全国ワースト2位であるなど、全国的に見ると依然として交通事故の発生が多い状況です。

 誰もが安全で安心して暮らせる千葉県を実現するためには、県民一人ひとりが交通事故防止を強く意識し、行動することが必要です。そして、歩行者や運転者などそれぞれの道路利用者の視点に立った、交通事故が起こりにくい道路環境を整備するために、関係機関・団体などが連携して取り組むことが必要です。

 さらに、交通事故死者数の半数以上が高齢者であることや、自転車が加害者となる重大事故が発生し、自転車利用者の交通ルールやマナーを守らない運転が問題となっていること、いまだ飲酒運転が根絶されていないことなどを踏まえた取組を重点的に推進していくことが必要です。

■取組の基本方向

 県民一人ひとりが交通安全に対する意識を高め、交通ルールを守り、交通マナーを実践するよう、関係機関・団体などと協力し、広報啓発活動や交通安全教育を実施します。交通事故が多発している箇所では、関係機関などが共同して行う現地調査等により、事故発生原因の分析等を行い、道路構造や標識などの整備・改善に取り組みます。

 また、高齢者が交通事故に遭わないための取組や高齢者に交通事故を起こさせないための取組を強化するとともに、自転車の安全利用を更に徹底するための対策に取り組みます。

■主な取組

1 県民総参加でつくる交通安全の推進

 交通事故をなくし、安全で住みよい「交通安全県ちば」を確立するため、県民、市町村、企業、関係団体や地域の交通安全推進団体と連携し、春・夏・秋・冬の交通安全運動をはじめとする交通安全対策に取り組みます。

 また、各種キャンペーンや、ホームページ等により、交通ルールやマナーを啓発するとともに、交通事故発生状況等を提供し、県民一人ひとりの交通事故防止に対する意識の向上を図ります。

 さらに、飲酒運転の根絶については、関係機関・団体と連携して強力に推進します。

・四季の交通安全運動等の実施をはじめとした広報啓発の推進

・県警ホームページ等による交通事故情報等の提供

・地域に密着した交通安全活動を行う交通安全推進隊の整備・支援

・飲酒運転根絶対策の推進

交通安全運動出動式

2 高齢者の交通事故防止対策の推進

 高齢者が交通事故に遭わない、起こさないように、高齢者の交通事故の特徴を踏まえた広報啓発活動を推進するとともに、夕暮れから夜間における交通事故を防止するため、反射材や視認性の高い明るい服装の効果について積極的に広報を実施します。

 また、高齢者を対象にした交通安全教育を実施し、交通事故防止のための知識の向上を図るとともに、地域における高齢者の自主的な交通安全活動を促進します。

 あわせて、運転に自信のなくなった高齢者が運転免許証を返納しやすい環境づくりを促進します。

・交通事故分析に基づく高齢者事故の特徴等を踏まえた広報啓発活動の推進

・反射材や目立つ服装・携行品等の普及と活用の促進

・高齢者宅訪問活動の推進

・交通安全シルバーリーダーの養成

・運転免許自主返納に対する優遇措置の拡充

交通安全シルバーリーダー研修

3 自転車安全利用の推進

 自転車利用者の交通ルールの遵守とマナーの向上等のため、「千葉県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」のポイントを踏まえた本県独自の安全利用ルール「ちばサイクルール」を基に、幼児から高齢者まで、それぞれの年齢層に応じた実践的な自転車安全教育を積極的に実施するとともに、自転車安全利用キャンペーンによる広報啓発活動を推進します。

 また、高校生を中心とした「自転車マナーアップ隊」の活動を促進することにより、自転車利用者等がルールを守り、安全で安心して通行できる千葉の自転車交通を目指す「スマート・サイクルちば」を推進するほか、信号無視、一時不停止、歩道通行者に危険を及ぼす違反等に対して積極的に指導・警告を行うとともに、酒酔い運転や制動装置不良などの悪質・危険な違反者に対しては検挙措置を講ずるなど、自転車利用者に対する指導取締りを強化します。

 さらに、市町村の自転車ネットワーク計画の策定の促進を図るとともに、計画に位置付けられた路線から路面標示等の設置を行うなど、自転車の安全で快適な通行環境の整備を推進します。

・自転車の安全利用に向けた広報啓発活動の推進

・年齢層に応じた自転車交通安全教育の推進

・自転車マナーアップ隊の活動の推進

・子供自転車免許証の交付による安全利用の意識の醸成

・悪質・危険な自転車利用者に対する指導取締りの強化

・自転車通行環境の整備推進

自転車の安全な乗り方
自転車専用通行帯

4 交通安全教育の充実

 交通安全の必要性及び知識を普及し、県民一人ひとりが、交通ルールを守り、正しい交通マナーを習慣化するよう、幼児から高齢者まで、それぞれの年代に応じた交通安全教育を実施します。

 また、交通安全教育の実施に当たっては、保護者、学校、地域等と連携するとともに、模擬信号機、運転シミュレーター等の交通安全教育補助機材を活用して、参加・体験・実践型とするなど、効果的に実施します。

・年齢層に応じた交通安全教育の推進

・地域や事業所等における交通安全教育の推進

・幼児教育指導者を対象とした交通安全教育の実施

新1年生に対する交通安全教室
スケアード・ストレイトによる自転車安全運転教室(スタントマンによるリアルな交通事故再現を取り入れた教育技法)

5 交通安全環境の整備

 安全で快適な交通環境を整備するため、道路管理者や警察・関係団体等が協力して実施する交通事故多発箇所の共同現地診断や、事故原因の分析を行う交通事故調査委員会による検討結果などを生かし、交差点の改良や通学路などの歩道の整備、注意喚起の路面標示など道路交通環境の整備・改善を進めます。

 また、外国人観光客等にもわかりやすい標識の設置を進めるほか、生活道路における歩行者等の安全な通行を確保するため、区域(ゾーン)を定めて時速30キロメートルの速度規制を実施する「ゾーン30」の整備等による交通安全対策を推進します。

・交通事故多発地点における共同現地診断の実施

・交通事故調査委員会の開催

・交通安全施設の整備

・道路交通標識等の多言語表記の推進

・道路環境の整備と改善

信号機の設置前→信号機の設置後
ゾーン30
通学路の歩道整備

6 交通事故相談の充実

 交通事故による精神的負担や経済的負担に適切に対応するため、交通事故相談所において専任相談員及び心の相談員による、被害者等の心情や状況に配慮したきめ細かい相談業務を実施します。

・交通事故被害者等に対する相談の実施

7 交通指導取締りの強化

 無免許運転、飲酒運転、速度超過違反や交通事故に直結する歩行者妨害、信号無視等の交差点関連違反、道路交通上の迷惑性が高い放置駐車違反に重点を置いた取締りを行います。

 また、多角的な交通事故分析の結果と県民からの意見・要望を踏まえて、交通事故防止に効果的な時間、場所を選定した交通指導取締りを行います。

 さらに、交通指導取締りを効果的に行うための資機材の整備を図るほか、引き続き、悪質な放置違反金未納者に対しては、差押えなどの徹底した徴収を行います。

・交通事故発生状況の分析による効果的な指導取締りの推進

・違法駐車対策の推進

・交通取締用装備資機材の整備・拡充

8 適正かつ緻密な交通事故事件捜査の推進

 ひき逃げ事件をはじめとする悪質な交通事故事件については、初動捜査の段階から危険運転致死傷罪の立件を視野に入れた適正かつ緻密な捜査を行い、被疑者の早期検挙に努めます。

 また、客観的証拠に基づいた事故原因究明のため、各種資機材を整備・活用し、捜査の科学化・合理化を図ります。

 さらに、事業活動に関して行われた過労運転、過積載運転、放置駐車、最高速度違反等に起因する事故・事件や不正車検、運転免許証の偽造・変造、保険金詐欺等の交通社会の安全を脅かす交通特殊事件については、積極的な取締りと背後責任の追及を徹底します。

・危険運転致死傷罪の立件を視野に入れた捜査の推進と悪質・危険な交通事故事件の徹底検挙

・緻密な交通鑑識活動の推進

・交通事故事件捜査資機材の整備

鑑識活動
投光車を用いた鑑識活動

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