第1節 次世代につなぐ輝くちばへのチャレンジ

 本実施計画は、基本構想に掲げた「くらし満足度日本一」の実現に向けた総仕上げとなる計画となります。

 総仕上げとは、これまで磨き上げてきた千葉県の強みを活用することで、次世代を担う若者や子どもたちの活躍の舞台として、将来にわたって、本県が首都圏、日本をリードする「日本一の光り輝く千葉県」であり続けられるように、更なる飛躍を目指し、しっかりとした仕組みを築くという趣旨であり、基本構想の仕上げという意味に加えて、将来のための基礎づくりを果たすという意味があります。

 そのため、これまで蓄積してきた千葉ならではの強みである交流基盤や多様な魅力を最大限に活用しつつ、人口減少や少子高齢化といった課題への対応を図ります。さらに、交流基盤や多様な魅力の活用が定住人口や交流人口の増加をもたらし、人口減少や少子化といった課題への対応に好影響を及ぼすなど、相乗的に好循環をしていくように取り組む中で、次世代を含め県民みんなが生き生きと活躍できる千葉県を構築することによって、本県の活力維持・向上を目指します。

 そこで、施策の実施に当たっては、将来を見据えたこのような横断的な視点を持って取り組むとともに、相乗的な成果や好循環につながるような先導的な取組事例については、庁内各部局で共有するのみならず、市町村や県民、企業、大学をはじめ様々な関係者に幅広く示していくことなどを通じて、地域の自立的な課題解決能力の向上にもつなげていきます。

 こうした取組を通じて、「日本一の光り輝く千葉県」を次世代につないでいくことは、私たちの世代に課せられた責務であり、大切なチャレンジと言えます。

 

①重視すべき横断的な視点

 施策の実施に当たり、第3章第2節に設けた12の政策分野の全てにおいて、重視すべき横断的な視点をまとめました。

【急激な人口減少・少子化への歯止め】

 千葉県は、今後、これまで経験したことのない、人口減少の局面を迎えることになります。

 人口減少による経済や財政の規模の縮小、地域の支え合いの低下に対し適切な対応を行わなかった場合、これまでどおりの社会生活が維持できなくなるおそれもあります。

 こうした状況の中、東京圏に位置し、優れた都市機能に加えて、農林水産業や商工業等のバランスの取れた産業、雇用機会を有するとともに、豊かな自然環境や魅力ある観光地にも恵まれており、生活がしやすいという本県の特色に磨きをかけ、多くの人に千葉を居住地として選んでもらい、急速な人口減少に歯止めをかけていくことが必要です。

 特に、若い世代の希望がかなえられる魅力ある雇用の場の創出や、安心して子どもを生み育てられる環境の整備等により、子育てしやすい県としてのイメージの定着を図り、子育て世代に住んでもらい、少子化に歯止めをかけることが重要です。

 また、生産性の向上などによる各産業における人材不足への対応やコンパクトなまちづくりなどによる持続可能な社会を構築する必要があります。

【超高齢社会への対応】

 千葉県の高齢化率は25%を超え、既に4人に1人が高齢者となっています。平成37年(2025年)には、団塊の世代が後期高齢者となり、高齢化率も30%に達する見込みであり、医療や介護へのニーズの増加や社会保障の負担増が予測されます。

 こうした状況の中、健康寿命を延伸させ、平均寿命と健康寿命の差の短縮を図ることにより、社会保障の負担軽減が期待されます。あわせて、若い頃から健康づくりを進め、元気で意欲ある高齢者が、企業や地域社会等の中で、自らの知識や能力を生かし、生き生きと充実した生活を送ることができる社会を構築することが必要です。

 また、医師や看護師、介護士等の確保・定着を進めるとともに、医療と介護の連携や公共空間などにおけるバリアフリー化を推進することにより、住み慣れた地域や自宅で暮らし続けることができる社会を実現することが重要です。

 さらに、公共交通機関の弱体化や商業施設の郊外への立地などにより、商店や医療・福祉施設等へのアクセスが困難になっている高齢者もおり、地域の生活を支える仕組みが求められています。

【交流基盤・ネットワークの整備・活用】

 千葉県では、東京湾アクアライン(以下「アクアライン」という。)の料金引下げの継続や首都圏中央連絡自動車道(以下「圏央道」という。)、東京外かく環状道路(以下「外環道」という。)、北千葉道路等の整備進展、成田国際空港(以下「成田空港」という。)の機能拡充などにより、首都圏のみならず国内外からのアクセス性が飛躍的に向上してきており、人やモノの交流の拡大を図ってきたところです。

 今後は、急激な人口減少や少子化・高齢化に歯止めをかけるとともに、本県の更なる発展に向け、県民誰もが活躍できる社会を実現するため、これまで整備を進めてきた交流基盤を、将来にわたる本県の強みとして更に磨き上げていくとともに、各分野の様々な取組において最大限活用していくことが必要です。

【国内外への魅力発信】

 人口減少や少子高齢化を背景に、全国的に多くの地域が移住促進や観光客誘致などに取り組む中で、千葉県が競争力を維持していくためには、東京圏に位置し、優れた都市機能、全国有数の農水産業・商工業、豊かな自然や魅力的な観光地などを有するという「千葉県ならでは」の強みや特徴を、積極的かつ戦略的に発信し、千葉に「行きたい」、「住みたい」、千葉の産品を「買いたい」という具体的な行動を誘発する必要があります。

 このため、観光客や企業の誘致、農水産物の販路拡大はもちろんのこと、防災・防犯や子育て支援など幅広い行政分野において、魅力発信の視点を踏まえ、本県の優位性や独自性などをアピールしつつ施策展開を図ることが望まれます。

 特に、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催は、本県の魅力を国内外にアピールする絶好の機会になります。こうした機会を捉え、国内外の人々に本県の魅力を一層強く印象付けるため、知事によるトップセールスを実施するとともに、各種メディア・SNSなど多様な媒体を、その特性に応じて適切に選択し、戦略的に発信を行うことが重要です。

 また、県外の人々に対してだけでなく、県民の方々に対しても、ちばの魅力や各行政分野における県の取組を積極的に発信し、ふるさとへの愛着を深め、誇りを持って本県に住み続けてもらうとともに、県民の方々が、県とともに本県の魅力を発信してくれるよう働きかけていくことも重要です。

②「県民みんなの活躍」の実現

 各分野の施策推進に当たっては、①に掲げた重視すべき横断的な視点を念頭に置き、【交流基盤・ネットワークの整備・活用】【国内外への魅力発信】を進めることにより、地域の社会・経済が活性化され、【急激な人口減少・少子化への歯止め】【超高齢社会への対応】が進展し、これらを原動力として、更に千葉県の基盤や魅力向上が進むという好循環が持続的に生み出されていくことを目指します。

 そして、こうした好循環の推進力である、ポテンシャルを秘めている女性や、元気で意欲にあふれ、豊かな知識と経験を有する高齢者、将来を担う若者等が、将来にわたり、その意欲や潜在力を遺憾なく発揮し続けていくことは、それぞれが充実した豊かな人生を送ることにつながるとともに、地域社会の充実や地域経済の活性化をもたらし、本県の活力の維持・向上につながります。

 そこで、県内各地域で、女性も男性も、高齢者も若者も、障害のある人も、県民みんながこれまでの概念にとらわれず、一人ひとり、それぞれの人生を大切にしながら、地域活動や経済活動に参画し、将来にわたって豊かに生活できる社会の構築を図ってまいります。

 

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